オーストラリアの雇用形態まとめ|フルタイム・パートタイム・カジュアルの違いと有給・時給の仕組み

ファーム・仕事

こんにちは、ギリホリカップルのMonicaです。

突然ですが質問です。

あなたは今の職場での自分の雇用形態を、しっかりと答えられますか?

「なんとなくフルタイムって言われた気がする」
「カジュアルだと思うけど、正直よくわかっていない」

そんな状態のまま働いているワーホリメーカーは意外と多いと思います。
かくいう私もその一人でした。

オーストラリアの雇用形態は、日本のアルバイト・正社員という感覚とは少し違う仕組みになっています。
今回はフルタイム・パートタイム・カジュアルの3つの違いを実際のペイスリップをお見せしながらお伝えします!


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フルタイム(Full-time)

週38時間が基準となる、フルタイムの雇用形態です。

フルタイムの特徴

  • 週の労働時間が固定されていることが多い(固定給のケースもある)
  • 公的祝日(Public Holiday)も給料が発生する
  • 有給休暇(Annual Leave)・病気休暇(Sick Leave / Personal Leave)が発生する
  • 38時間を超えて働いた分はオーバータイムレート(割増賃金)が適用される

有給休暇(Annual Leave)取得時の上乗せについて

有給休暇を取得する際、基本時給に加えてAnnual Leave Loading(年次有給休暇割増)として17.5%が上乗せされる仕組みがあります。

これは「有給を使う前に確認したら17%だった」というような一時的なものではなく、該当する award(給与や労働条件を定める業界別のルール)に定められている場合、有給休暇を取得するたびに適用される仕組みです。

また、退職時に消化しきれなかった有給が残っている場合、その分は買い取り(支払い)となります。

すべての雇用主・すべての職種で必ず17.5%というわけではなく、award(業界別の労働協約)によって条件が異なるため、自分の仕事にどのawardが適用されているかを確認しておくと安心です!


パートタイム(Part-time)

フルタイムより短い時間で、あらかじめ決まった曜日・時間で継続的に働く形態です。

パートタイムの特徴

  • 有給休暇・病気休暇が発生する
    (ただしフルタイムより少ない、働く時間に応じた「プロラタ(比例按分)」で計算される)
  • 例えば週20時間勤務の場合、フルタイムの約半分の有給が付与されるイメージ
  • 公的祝日も、通常その曜日に働く予定だった場合は給料が発生する
  • 契約で決まった時間を超えて働いた場合は追加賃金の対象になることがある

パートタイムは「有給がある」という点でカジュアルと大きく異なりますが、フルタイムほどガッツリ働くわけではない、という中間的な立ち位置です。


カジュアル(Casual)

シフト制で、決まった時間数の保証がない働き方です。
ファームなどで働くワーホリメーカーの多くがこの形態で働いています。

カジュアルの特徴

  • 有給休暇・病気休暇は発生しない
  • その代わりに、通常の時給にCasual Loading(カジュアルローディング)として約25%が上乗せされる
  • シフトの保証がない分、柔軟に働ける(自分の都合に合わせやすい)
  • 当日解雇もされやすい

カジュアルは「有給がない代わりに時給が高い」という仕組みです。

日本の感覚だと「有給がないなんて…」と不安に思うかもしれませんが、その分がすでに時給に上乗せされていると理解しておくとわかりやすいと思います。


雇用形態は「呼び方」ではなく「実態」で決まる

これがこの記事で一番伝えたいポイントです。

あなたの雇用形態は、オーナーやマネージャーからどう呼ばれているかではなく、実際の働き方によって法律上決まります。

たとえば、毎週同じ曜日・同じ時間でずっと働き続けているのに「あなたはカジュアルだから」と言われて有給が一切発生していない場合、それは実態としてはパートタイムやフルタイムに近い働き方をしている可能性があります。

オーストラリアでは、「カジュアル」というラベルを付けるだけで本来発生するはずの有給・通知期間などの権利を回避しようとする、いわゆる誤分類(misclassification)が実際に問題視されています。

雇用主が意図的にこれを行っていた場合、後から未払い分の有給や割増分をさかのぼって請求できる可能性もあります。

もし自分の働き方と雇用形態の呼び方にズレを感じたら、遠慮せず確認してください。
確認することは失礼でも、悪いことでもありません。 むしろ、自分の権利を守るための当然の行動です。

ただし、ABNとして勤務している場合はまた別です。


聞くのが不安なとき・改善されないときは

「雇用主に直接聞くのはちょっと気が引ける…」「一度伝えたけど改善されない…」ということもあると思います。

そんなときは、Fair Work Ombudsman(公正労働オンブズマン)に相談することができます。

Fair Work Ombudsmanの公式サイトには、日本語に翻訳されたページが用意されており、雇用形態・有給・給与など基本的な権利について日本語で読むことができます。

電話で直接相談したい場合は、Fair Work Infoline(13 13 94)に電話し、無料の通訳サービスTIS(Translating and Interpreting Service:13 14 50)を通じて日本語でやり取りすることも可能です。

オーストラリア国内の労働者は、ビザの種類に関わらず同じ職場の権利を持っているとFair Work Ombudsman自身が明言しています。

「これって聞いてもいいのかな」と不安に思う必要はありません。

自分の権利についての確認は、ワーホリメーカーにとっても当然できることです。


まとめ

ポイント内容
フルタイム週38時間基準・有給あり・オーバータイムあり
パートタイム決まった時間・有給あり
カジュアル有給なし・その代わり約25%のCasual Loading
有給休暇取得時17.5%のAnnual Leave Loadingが上乗せされる場合あり
雇用形態の決め方呼び方ではなく実際の働き方で決まる
相談先Fair Work Ombudsman(日本語ページあり・TIS通訳で電話相談も可)

自分の雇用形態がどれに当たるのか、有給がちゃんと発生しているのか

一度立ち止まって確認してみるのも大切だと思います。
わからないことは聞いていい。それだけで、ワーホリ生活の安心感はぐっと変わりますよ😊


※本記事の内容は一般的な情報です。適用されるaward(業界別の労働条件)によって条件が異なる場合があります。
詳細はFair Work Ombudsman公式サイト(fairwork.gov.au)でご確認ください。

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